フィンランド語学力テスト(YKI テスト)受けました!

昨日、フィンランド語学力テスト(通称:YKIテスト)を受けてきました!

今日のブログは、

1)なぜフィンランド語学力テストを受けるのか?  

2)申し込み・値段

3)テスト当日のスケジュール

4)YKIテスト勉強方法

5)テスト結果 すべての項目をパスする必要ない

6)感想

の順番で書いていきます(^^)


1)なぜ、このテストを受けるのかというと、

●フィンランドで仕事をする時や大学に入る時に、自分のフィンランド語学力を示す証明になります。

ちなみに、夫の会社は社内の公用語が英語です。語学学校のクラスメートが行っている大学も、英語で勉強しています。そういう会社や大学では必要ありません。


●フィンランドの市民権(Citizenship)が欲しい場合も必要です。

その場合は語学力以外に、4年間フィンランドに住むといった他の条件もクリアする必要があります。


上記の理由から、フィンランドに移住した人は、このYKIテストを受ける人が多いです。

英語ですが、ここのサイトで詳しい情報を確認できます。


私は、せっかく10カ月語学学校に行ったので、自分の力を試したいと思い申し込みました。

語学学校の最後にもテストを受けますが、それは学校独自のテストでオフィシャルではないので、YKIテストを受けようと思いました。しかも1回目のテストは学校が費用を負担してくれます。

私は、今のところ日本語教師とダンス講師の仕事で満足していますが、もし将来やりたい仕事や勉強がでてきたり、フィンランドに長く住みたくなった場合に自分に選択肢を持っておきたいというのも理由の1つです。


2)申し込み・値段

YKIテストの申し込みはネットでできます。

テストは年に3・4回開催されています。

ここのサイトでこれからのYKIテストの日程や場所を確認できます。

値段は、レベルによって3種類です。

・初級(C1.C2) €100

・中級(B1.B2) €123 →私が受けたのはこれです。

・上級(A1.A2) €160

このブログでも書きましたが、私のフィンランド語のレベルはB1なので、中級を受けました。

私と同じようにTEオフィスからのフィンランド語コースを受けた人は、1回目のテスト費用は無料になります。


3)YKIテストの当日スケジュール

会場集合は9:30で、テストは、10:00ー14:00でした。

1.リーディング 60分(10:05ー11:05)

   2分のトイレ休憩

2.ライティング 55分  (11:10ー12:10)

   15分の軽食休憩

3.リスニング 30分  (12:40ー13:10) 

4.スピーキング 20分(13:15ー13:35)


携帯電話、電子機器は試験開始前に回収され、試験が終わるまでは、使うことができません。


15分ほど軽食をとる時間がありますので、バナナとかサンドイッチを持って行くといいと思います。


試験は、パソコンではなく紙ベースです。

リスニングとスピーキングは、ヘッドフォンを使いますが、問題は紙に書かれていて、メモをとったりはできます。なのでシャーペン、消しゴムが必要になりますが、忘れた人には貸し出しをしていました。


テストが終われば、さくっと帰れます。


4)YKIテスト勉強方法

中級YKIテストの評価のポイントはここで確認してください。

YKIテストの勉強方法ですが、いちばんいいのは、このサイトで、デモテストをすることです。

Keksitaso(中級)の4項目をやっておくと本番のイメージがつかみやすいと思います。


テストをこれから受ける人のために、テストの内容とあわせてポイントを書いてきます。


1.リーディング

9つの文章問題がありました。テストが60分なので、1つ5分ぐらいで解く必要があります。

答え方は、前半は自分で答えを書いて、後半の問題はマーク形式でした。

リーディングのテストなので、スペルや文法はそこまで気にしなくて大丈夫です。

◆リスニングのポイント

4段落の文章が書いてあると、問題も4つです。

1つ目の問題の答えは1段落目に、2つ目の問題の答えは2段落目に、

だいたい書いてあります。

なので問題を読んで、その段落の文から問題と同じ単語が出てきたら、その前後が答えの可能性が高いので、そこを書いて他は読まずに、次の問題に進みます。

文章を全部読んでたら、すぐに時間が無くなるので、さくさく行きます。

後半は、マーク形式なので、もし時間配分がうまくできず文章が読めなかった場合は、とりあえずチェックだけしましょう。

私は、このサイトで、リーディングの練習をしましたが、このサイトの内容よりも実際のテストの方が簡単でした。


2.ライティング

これは、3問ありました。

1問目:友達へのメール

あなたが、旅行に行く間のペットの世話を友達に頼んでください。

ごはんのあげ方や、注意点、その他お願いしたいことをメールに書いてください

2問目:図書館のお客様アンケート

図書館の良い所2つ、悪い所1つ、その他図書館に対してアドバイスか、なにかアイディアがあれば書いてください。

3問目:2つのトピックのうち1つを選んで自分の意見を書いてください

A.1日中ずっと携帯電話を使うことの是非

B.自分の車を持つか、公共機関を使うのどちらがいいか

私はBについて書きました。

◆ライティングのポイント

私は、ライティングは一番点をとりやすいと思っています。

リーディングでは、知らない単語がたくさん出てきてパニックになりますが、

ライティングは、自分の知っている簡単な単語で文を組み立てればオッケー。

読み手が理解できる文章を書くのが大事なので、基本的な文法を使ってミスの少ない文を書くといいと思います。

しかも55分で3問なので、1問15分以上時間をかけることができます。

ここのページの問題を解いたり、普段から日記とか書いて、先生に添削してもらえば、点数が稼げると思います。


3.リスニング

ヘッドフォンを全員に配られて、リスニングをします。

全ての問題は2回ずつ流れます。

1回目は通しで、2回目は質問ごとに部分ごとに聞くことができます。

移民の人が一番苦戦するのは、リスニングです。

フィンランド語がめちゃくちゃ早いので、あっという間に終わってしまいます。

ここのページで練習して、速いフィンランド語に慣れる必要があります。

フィンランド語学校で先生やクラスメイトと普段話しているフィンランド語は何だったんだと思うくらい、この問題のフィンランド語は早いので、耳を慣らしておいた方がいいです。

ポイントとして、フィンランド語が流れる前に、問題をさっと読んで、どんなことについて話すのか予めわかっておくとだいぶ違います。


4.スピーキング

ヘッドフォンに音声が流れてきて、そのヘッドフォンについてたマイクに向かって話すので、かなり変な感じです。コールセンターみたいな感じですね。

しかも、テストを受けに来た人が全員同じタイミングで話し始めるので、

かなりガヤガヤした中で、話さないといけません。

周りの人の答えが聞こえてくるので、自分に集中するのが大事です。

言語学校でのスピーキングテストは、先生と話しながら会話ができましたが、

YKIテストでは機械と話すので、それだけ心構えをしておかないと焦ると思います。

スピーキングは、このページの問題を一通り聞いておくと全然違うと思います。

しかも、サンプルの答えを聞いたらわかると思うのですが、難しいことを言う必要はありません。

私は、このサンプル問題の答えを一度自分で話しておくだけで、かなりテストで答えることができました。

でも、答える時間が30秒と決まっているので、問題を読んで、すぐに頭の中で自分の答えを組み立てるスピードが必要になります。


デモテストの他にも、このページで、フィンランド語が勉強できるサイトを紹介しているので、見てみてください。


あと、何のトピックについての問題かによってけっこう点がとれるとれないが分かれると思います。

例えば、私は普段からスーパーでよく買い物をするので、食べ物関連のフィンランド語は頭に入っているので、問題が食べ物についてだと、知っている単語が多くて解きやすい。

動物は詳しくないので、動物の話だと知らない単語ばかりで、解くのに時間がかかる。

だから、普段から幅広い分野の話に触れておくのが大事だと思います。

私は、このゆっくりYLEニュースで、動画と音声を聞いていました。

ゆっくり話してくれるので、心が折れずに聞くことができるし、幅広いトピックに触れることができるので、聞き流すだけでもおすすめです。


5)テスト結果 全ての項目をパスする必要はない

テスト結果は、2か月後に届くそうです。

結果は、1~6段階でつけられます。1が一番低くて、3だったらB1レベルです。

フィンランドの市民権を取得したい場合、4項目全て3をとる必要はありません。

●スピーキング(3)と ライティング(3)

●リスニング(3)と ライティング(3)

●リーディング(3)と スピーキング(3)

この3つの組み合わせのどれかをクリアすればいいのです。

このページを参考にしました。)

スピーキングとライティングのアウトプットが重要ということですね。

私がテストを受けた印象では、リスニング、リーディングに比べて、スピーキングとライティングは、そこまで難しい内容を話したり書いたりするわけではないので、語学学校をきちんと修了した人であれば、問題なくパスできるのではないかと思っています。


6)感想

語学学校も国から用意してもらいますし、そこで勉強すれば、テストをクリアできるレベルになるの

で、フィンランドは移民に対して優しい国だなと改めて思いました。


日本で移民が市民権を取ろうと思えば、条件クリアするのがかなり難しいそうなので、

ちょっと真面目にやれば市民権に手が届くシステムはフィンランドの良い所だと思います。


世界幸福ランキングでは移民の幸福度も考慮されていると前のブログでも書きましたが、

こういう移民に対する優しい仕組みが、フィンランドの幸福度をあげていると思います。


大人になってから学校に行ってまた試験勉強するというのは、面倒くさいですが、語学学校を修了した人には是非テストを受けるのをオススメします。

語学学校が終わった時が一番フィンランド語ができる時だと思うので、学校終わったらすぐにテストを受けることをオススメします。

間があくとあっという間に忘れると思います。

私は語学コース終わって3カ月経ちましたが、もうすでにだいぶ忘れています(^^;)


結果は2か月後なので、のんびり待ちたいと思います(^^)


ー関連ブログー

フィンランドの移民向けの語学学校について

フィンランド言語学校が終わったら何をする?

移民としてフィンランドの幸福度ランキング1位について考えてみました

北欧フィンランドの暮らし

Life is Beautiful in Finland 日本人妻がフィンランドでの生活を通して感じたフィンランドの暮らし・文化を発信するサイトです。

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