先週3月14日に2018年世界幸福度ランキングが発表され、
フィンランドが1位になりました!
自分の住んでいる国が世界で1番幸福度が高いなんて、とてもありがたいです。
このレポートは、
「所得」「健康寿命」「社会的支援」「自由」「信頼」「寛容」
の6つの要素から幸福度を調査しており、
特に今年は、「移民の幸福度」に注目したそうです。
そして、フィンランドは「移民の幸福度」でも1位になりました。
自国民だけでなく、移民に対しても平等に福祉を提供しているフィンランドが1位になるのは納得だなと感じました。
幸福度ランキングのニュースが出た時に、
何人かのフィンランド人にこのことについて聞いてみましたが、
「そうなんだよ~嬉しいよね~」
と言って終わりました。笑
そこから自慢話が始まるわけでもなく、穏やかに喜びを表現していただけで、
フィンランド人らしいなと感じました(^^)
私が今まで1年住んできて、フィンランドは移民に対しても平等に福祉サービスを受けられると感じたところを紹介します。
1.失業手当が毎月全員に支払われる
TE-officeというところで求職者として登録すると、失業手当が毎月約500€支払われます。
500€は決して贅沢ができる金額ではありませんが、
移民にもこの失業手当がでるというのは驚きました。
TE-officeに登録するために必要なものなどは、こちらのブログで確認してください。
※全員というのは、フィンランド人、またはフィンランドの滞在許可を持ってフィンランドに住んでいる移民や難民のことです。
2. 移民のための語学学校が充実している
移民がフィンランドで生活するために、フィンランド語を勉強することができます。
これも無料で、しかも毎月約200€支払われます。詳しくはこちらのブログへ
3.出産にかかる費用が全て無料で、出産時にはマタニティボックスかお金がもらえる
フィンランド人と同様、移民に対しても出産にかかる費用が全て無料です。
出産したら、マタニティボックスという、生まれた赤ちゃんの服や靴下といったものが一式入ったボックスを国からプレゼントしてもらえます。これかお金か選べるそうですが、ほとんどの人はマタニティボックスを選ぶそうです。
4.インターナショナルスクールが無料
小学生の子供がいるアルゼンチン人に聞きましたが、フィンランドは、授業を英語で行うインターナショナルスクールも無料だそうです。日本だとインターナショナルスクールなんて、年間100万円以上かかると思うので、本当にびっくりしました。これは、海外から移住した移民の家族も安心して子供に教育を受けさせることができますね。
フィンランドは、福祉が本当に充実していて、日々の生活でその恩恵を感じることができるという点で、移民に対して優しい国だなと感じます。
福祉が充実しているだけではなく、
フィンランド人は、幸せの価値観が素朴な気がします。
人口550万人(北海道と同じくらい)の小さい国で、
森と湖がほとんどの国土を占めています。
フィンランド人にとって、森の中を散歩したり、湖のほとりで静かに座って過ごし、サウナで友達と話すというのが日常の娯楽なのです。
物を買う時も、エコの観点から中古品を買う人が非常に多く、新品でないと恥ずかしいとかそういう考え方もありませんし、キラキラに着飾ってパーティをするというようなこともあまりしません。
フィンランド人の自然を楽しみながら質素な生活をしているライフスタイルや
移民に対しても平等にサービスを提供する充実した福祉のシステムを考えると
フィンランドが幸福度ランキング1位になったのも納得できます。
ちなみに、日本は幸福度ランキングは54位。
移民の幸福度ランキングは25位でした。
日本は、自国民より移民の方が幸福度が高いのですね。
この結果を見て私は、「日本人は自分の国を過小評価しすぎなのではないかな?」
と思いました。
日本は安全だし、仕事もたくさんあるし、日本のパスポートがあればほとんどの国にビザなしで旅行できるし、外だけでなくトイレまで綺麗だし、おいしいご飯も安く食べられるし、サービスも良いし、物も人も情報も豊かにあるし、良いところがたくさんあるので、54位というのは低すぎる気がしました。
ランキングの上位は寒い国が多いですね。
「寒い国は夏が来ただけで幸せを感じるから、他の国より幸福度が高いのかな?」
とスペインの友達と冗談を言っていました。
でも、それぐらい冬は暗くて寒くいので、夏が来るのが待ち遠しいです!
最後に幸福度ランキングと移民の幸福度ランキングのPDFを載せます。
詳細のPDFのリンクはこちら
世界幸福度ランキング PDF P20〜23
移民の幸福度ランキング PDF P30〜33
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