この週末、近所で日本文化イベントがあって、私もワークショップをしていました。
いくつかブースがあり、私のブースでは、フィンランド人にカタカナで名前を書くのを教えていました。
お客さんは、出たり入ったりという感じで、そんなに人が多くなくて、比較的ゆったりとしていました。
フィンランド人の友達が遊びに来てくれて、彼女にカタカナでの名前の書き方を教えてから、
その後二人でゆっくり話していると、
フィンランド人のおじさんが、私の隣に座りました。
彼にも、カタカナの書き方を教えて、少し話してから彼は帰って行きました。
あとで思い返すと「なんかあのおじさんちょっと変やったな」と思いました。
何が変だったのか。
まず、私の隣の席に座ったこと。
その日は6人がけのテーブルで私は一番端に座っていたのですが、私の隣に座った人はいませんでした。
男女問わず全員、私と1席あけて座っていました。真向いに座る人もおらず、ななめに座る人ばかりでした。
なのに、そのおじさんは私のすぐ隣に座って、違和感を感じたのです。
私に「かわいい」と言った。
1年以上住んでいますが、フィンランド人にかわいいと言われたことは、ありません。
フィンランド人は基本的にシャイだし、
初めて会った人に、「君かわいいね~」みたいなことを言えるチャラい男の人に会ったことがありません。(一緒にいた友達も、そんなこと言う人いないと言っていました。)
ずっと笑っていた。
なんかずっと、笑顔だったんですよね。
フィンランドで笑顔を絶やさない男の人は酔っ払いぐらいしかいない気がする。笑
昼間から笑顔振りまいている人なんて見たことない。
そこにすごく違和感を感じました。
これについて、そのあと、一緒にいたフィンランド人の友達に、
「あの人なんか変だったよね?なんか距離感かな?近くなかった?」
って聞いたら
「私もそう思った。」
って言っていて、やはりフィンランド人の感覚でも変な人だったんだと確かめることができました。
「なんかこの人変だな、でも何が変なんだろう?」と、一旦考えないとわからなかったんですけど、
この変なおじさんの行動3つをまとめると
・いきなり隣に座る
・かわいいと言う
・ずっと笑顔
書き出して見ると、スペインとかイタリア辺りから、「うちの国では当たり前だよ!」という声が聞こえてくるかもしれない…
でも、フィンランドでは、これで十分「変なおじさん」認定されるんだと、文化の違いを感じました。
国が違えば、「変なおじさん」の定義も変わってくる。
逆に言うと、フィンランド人の特徴は、
・隣の席に座らない(パーソナルスペース広い)
・初対面でかわいいとかそんなこと言わない
・基本、真顔(笑顔じゃない)
ということですね。
今回、変なおじさんに出会い、「何が変なのか」を考えたことによって、
自分がフィンランド人の特徴をけっこう肌感覚で理解していたことに気づいてビックリしました。
こういう「肌感覚でわかる」ということがその国に生活して、その国の文化に触れるということかもしれません。
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